さよなら、「惑星 冥王星」 [その他]
始めは冥王星の惑星としての地位を維持して・・・という案だったが、やはり学者にはそういった政治的妥協は通用しないようだ。
「第１０惑星」を発見したアメリカの天文学者も「さびしいけれど、正しい判断だった」と言っているからアメリカ(の世論)を除けば、ほぼ今回の惑星の新定義は受け入れられるものなんだろう。
ただ、当分は教育現場を中心に(教科書や辞典等における冥王星に関する記述で)多少の混乱が残りそうではあるけれど・・・。
ではなぜ「冥王星」は一旦は惑星として認定されながら、今回惑星ではないと言うことになったのだろう。
一番の要因は、冥王星の発見当時の観測技術では正確な冥王星の正確な大きさを特定できなかった・・・という事に尽きる。
その後、
・冥王星は当初の予想より、はるかに小さい「小惑星」といった方がいい位の小天体である
・冥王星の軌道面が水星～海王星までの惑星の軌道面からかなり傾いている
・軌道の一部が海王星軌道の内側に入り込んでいる
などのことから、冥王星は海王星までの惑星とは異なった起源をもつ小天体で惑星とはよべないのではないか？という論議は、相当以前からくすぶっていたわけではあるが、今回の総会でようやく決着をみたわけである。
学者や世論の大半は今回の決着を冷静に受け入れるであろうと予想されるが、アメリカの世論がどう反応するか。それだけが今回の決定に関しての最大にして唯一の不安材料とも言える。
次回の総会およびそれまでにアメリカがどのような対処をしてくるか、アメリカの良識が試される時なのかもしれない。
冥王星…、惑星からはずされちゃいましたよね。
でも、明らかに他の惑星より小さいし、冥王星を惑星と認めるといろいろと厄介な問題が出てくるし、これでよかったのだと思います。
by かび毒 今なぜカビ毒(アフラトキシン)か？ (2007-11-29 14:22)